鮮魚リーダーの育成方法 7つの必要条件大公開|鮮魚コンサルタントうおみしゅん

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現在、ドラッグストアが台頭してきており、これまで食品スーパーが担ってきた多くの役割を奪い取る勢いです。 野菜や肉はすでに、ドラッグストアが生鮮スーパーと同等もしくは凌駕している状況と言えます。 そこに残されたスーパーの最後の砦が「鮮魚部門」であるという認識に間違いはないでしょう。

スーパーであり続けるためには、どうしても鮮魚の復活が必要です。 鮮魚こそがドラッグストアとの唯一の差別化ポイントになっている現実を直視しなければなりません。 スーパーの経営者の方々も、今すぐその認識を持たなければならない局面を迎えています。 その意味でも、これからの鮮魚を担う人材育成は絶対的に必要なのです。

目次

鮮魚リーダーがなぜ育たないか

では、なぜ今、鮮魚のリーダーが育っていないのでしょうか? スーパーの売り場を見れば一目瞭然です。 売り場の崩壊、グチャグチャなレイアウト、鮮度管理の基本の欠如、まともな鮮魚知識を持つ担当者の不在――。 しっかり鮮魚売り場を管理できる人材がいなくなっているのが分かります。

そのような鮮魚部門を抱え、大きな赤字によって店全体の収益化もままならない状況が日本全国至るところで起きています。 理由は次の3点です。

  • 人手不足
  • 人材育成に時間と費用をかけられない会社の余裕のなさ
  • 鮮魚のリーダーを指導・育成する人がいないこと(これが最も深刻です)

かつて専門的に教えていたコンサルタントなども高齢化で減っているのが現状です。 そのため、鮮魚のリーダーが育たないという由々しき事態に、全国のスーパーの鮮魚部門が陥っていると言えます。 一部を除き、近隣のスーパーの鮮魚売り場を見れば、その深刻さもすぐに分かるでしょう。 果たして、このままでいいのでしょうか。

鮮魚のリーダーの必要性

先述した通り、鮮魚こそが今スーパーの強化すべき部門です。 そしてリーダーの育成は、生鮮スーパーを維持するために絶対に欠かせません。 鮮魚リーダーと言う場合、メインとなるのはチーフや主任です。 さらにはバイヤーやSVも、果たすべき役割が非常に大きいです。 それらのポジションにいる人材をしっかり教育・育成していくことが、今後につながっていきます。

リーダー次第で売上も、売り場も、ひいては店舗そのものすら変わります。 まさにキーマンを集中的に育成していくことこそが、鮮魚復活への近道なのです。

鮮魚リーダーの育て方

では、どのように鮮魚リーダーを育てていけばいいのでしょうか? 育成における一番のポイントは「人任せにしないこと」です。 経営者自らが、しっかり鮮魚の実態を把握することが重要になります。

もちろん、細部まで完璧に押さえる必要はありません。自らしっかり関心を持ち、数字には表れない現場の状況や隠れた情報を把握するよう努めることが大切です。 鮮魚は専門的・技術的な内容が多いと思って避けたり、現場に任せきりにしたりする経営者が多いですが、それは間違いです。 鮮魚部門も「人」で成り立っており、一般的な組織と何ら変わりません。 専門的・技術的な面以外の部分で課題が起こっていることが往々にしてあり、本質は他の部門と同じなのです。 その意味でも、経営者自らが鮮魚リーダー育成の手綱を取っていくことができます。

では、どういったポイントでリーダーを見極め・育てるべきでしょうか?

鮮魚リーダーに必要な7つの条件

チーフ・主任レベルの鮮魚リーダーに必要な要素を挙げてみます。
これは私が20年間、鮮魚リーダーを指導してきた経験に基づいて導き出した、最低限必要な条件です。
これらの能力や条件が備わっていれば、良いリーダーになれるでしょう。

  1. 熱量
  2. 継続力
  3. 状況把握力
  4. 実行力
  5. 数字計算力(※計数管理能力ほどの高さは不要)
  6. コミュ力(コミュニケーション能力)
  7. 技術力(※切った貼ったの作業は時間が経てば向上するため、最後の要素)

それぞれ簡単に解説します。

熱量

モチベーションの高さ、意識の高さ、やる気、向上心などを意味します。結局のところ、この熱量がないと優秀なリーダーにはなれません。最も大切な要素だと考えています。

継続力

文字通りですが、結局続かない人はリーダーに向きません。地味であっても、一度決めたことを愚直にやり抜く力がないと、実績を上げられるリーダーにはなれないでしょう。

状況把握力

判断力の一種です。判断を下す前段階として、自分の立ち位置と客観的な環境(数字による現状把握を含む)を正確に理解することを指します。これができない人が意外と多いです。そもそも今の実績がどうなっており、何をすべきかを的確に把握できなければ、数値マネジメントも難しいでしょう。

実行力

考えたことを実践に移す能力です。考え込んでばかりで行動に移せない人が多すぎます。考えることも重要ですが、それをアクションに繋げられなければ、リーダーとしての資質は不足していると言わざるを得ません。

数字計算力 

あえて「数字計算力」と呼んでいます。高度な「計数管理能力」までは求めていません。数字をコントロールするために最低限必要な計算(中学生レベルの四則計算)ができれば十分です。ただ、稀にこの基礎計算すら苦手な人がいるため、条件に加えました。

コミュ力

部門内のスタッフと円滑にコミュニケーションを取る能力も最低限必要です。特殊なスキルは要りません。年上のスタッフに対しても筋道を立てて説明できれば十分です。これも欠落しているケースがあるため、必須条件としています。

技術力

加工技術や販売技術のことです。一見すると最も重要な要素に思えるかもしれません。確かに包丁さばきや商品化、売り場作りの技術は必要です。しかし、これらは時間をかければ誰でも向上していくため、優先順位としては後ろに置いています。

鮮魚バイヤーに必要なプラス要素

さらにバイヤーやSVの立場になると、より高度で専門的な能力が求められます。

  1. 判断力
  2. 決断力
  3. 計数能力
  4. 計画力
  5. 交渉力
  6. 知識力

詳細は割愛しますが、これらはチーフレベルの能力をマスターしていることが前提となります。管理職レベルとなるため、比較的高度な能力が必要です。

どうやって身につけるのか

これらの能力をどのように身につけていけばいいのでしょうか? 特にチーフ・主任に必要な条件は、そこまで難易度が高いものではありません。ごく一般的な能力があれば、最低限リーダーを務めることは十分に可能です。 今挙げた7つの要素をしっかり押さえて育成を進めれば、軸がブレることはありません。社内の人材で十分対応できるレベルです。

その能力をさらに引き上げるか活かせるかは、企業の想いや熱意次第です。 先ほども述べた通り、最も重要なのは「本人が熱量を持っているかどうか」です。熱量のない人はリーダーに向きませんし、実績を上げることも困難でしょう。

人を育てるポイントが明確になった今、各企業でオリジナルのリーダー育成プログラムを構築していってください。 もちろん、必要であれば「うおみしゅん」が全力でサポートいたします。お気軽にお声がけください。

鮮魚リーダー育つ未来

鮮魚部門に限らず、スーパーの成長を決めるのは「人」です。人の成長なくして店舗の成長もあり得ません。 人が育つのをただ待っているだけでは、近い将来、外部勢力の勢いに飲み込まれてしまうでしょう。

しかし、頼もしいリーダーが育ってくれれば、会社組織の土台は強固になります。売り場も魅力的になり、他社との大きな差別化ポイントになるはずです。 チラシや販促費に費用をかけるのも大切ですが、今本当に取り組むべきは「鮮魚リーダーの育成」です。

鮮魚部門の成長、そして鮮魚リーダーの育成こそが、これからのスーパーマーケットを成長させる最も効率的かつ現実的な手段です。 今、生鮮スーパーが本気で取り組むべき最優先施策の一つと言えます。

まとめ

鮮魚リーダーの成長は、店舗や会社の成長に直結します。 生鮮スーパーとして生き残っていくためには、まず鮮魚のリーダーを育てなければなりません。 これからの生鮮スーパーにおいて、頼もしい鮮魚リーダーが会社を救う存在になるのです。

経営者の方々も、今こそ認識を改める時期に来ています。 御社の未来に希望が持てる環境を、今ここでしっかりと作り上げていきましょう。

<終わり>

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