現在ドラックストアが台頭してきて、今まで食品スーパーが担ってきた多くの役割を奪い取る勢いです。
野菜、肉はもうすでにドラックストアが生鮮スーパーと同等もしくは凌駕している状況です。
そこに残されたスーパーの最後の砦が鮮魚部門という認識で間違いはないと思います。
スーパーであるためにはどうしても鮮魚の復活が必要
鮮魚こそがドラックストアとの唯一の差別化になってきている現実を直視しなければなりません。
スーパーの経営者達も今すぐその認識を持たなければならない状況になったのです。
その意味でもこれからの鮮魚を担う人材育成は絶対的に必要です。
鮮魚リーダーがなぜ育たないか
今なぜ鮮魚のリーダーが育ってないのでしょうか?
スーパー売場を見れば明らかです。
売場崩壊、レイアウトもグチャグチャ、鮮度管理の基本ができてない、まともな鮮魚知識を持っている担当者もない。
しっかり鮮魚売場を管理できる人材がいなくなっているのがわかります。
そんな鮮魚部門を抱え、大きな赤字により店全体の収益化もままならない状況が日本全国至るところで起きてます。
理由は次の3つ。
①人手不足、②人材育成に時間と費用をかけれない会社の余裕のなさ
さらに深刻なのが③鮮魚のリーダーを指導育成する人がいないという点です。
かつて鮮魚を専門的に教えていたコンサルタント等も高齢化で少なくなっている現状があります。
そのために鮮魚のリーダーが育っていない由々しき事態に日本全国のスーパーの鮮魚部門が陥っていると言えます。
一部を除いて近隣のスーパーの鮮魚売場を見ればその深刻さも一目でわかるでしょう。
それでいいのでしょうか。
鮮魚のリーダーの必要性
今見てきたように鮮魚こそ今スーパーが強化しなければならない部門です。
そのリーダー育成することは生鮮スーパーを維持するために絶対必要なのです。
鮮魚リーダーという場合、メインはチーフ、主任です。
さらにはバイヤー、SVも役割として大きいです。
それらの地位にいる人をしっかり教育育成していくことが今後につながるといえます。
リーダー次第で売上もさらには売場も店すら変わる
まさにキーマンを集中的に育成していくことが鮮魚復活への近道と言えるのです。
鮮魚リーダーの育て方
ではどうやって鮮魚リーダーを育てていけばいいのでしょうか?
リーダーを育てる時の一番大きなポイントは人任せにしないということです。
経営者自らがしっかり鮮魚の実態を把握することが重要です。
もちろん詳細までは押さえる必要がありませんが自らしっかり関心を持って数字だけに表れない隠れた情報状況を把握することに努めることが大事です。
というのも、鮮魚は専門的な技術的な内容が多いと思って避けたり、他の人に任せっきりにする経営者が多いですがそれは間違いです。
鮮魚においても人で成り立っています。一般的な集団と何ら変わりません。
専門的技術的なところでない問題課題が起こっていることが往々にしてあります。
他の部門と何ら変わらないのです。
その意味で経営者自らが鮮魚リーダーの人材育成の手綱をとっていけるはずです。
ではどういったポイントでリーダーを見くべきでしょうか?
鮮魚リーダーに必要な7つの条件
鮮魚のリーダーに必要な要素を挙げてみます。
対象としてはチーフ、主任レベルです。
これは私が20年間鮮魚リーダーを指導してきた経験に基づいて生み出したリーダーに最低限必要な条件です。
この条件能力が備わっていればいいリーダーになれるでしょう。
- 熱量
- 継続力
- 状況把握力
- 実行力
- 数字計算力 ※計数能力より低くていい
- コミュ力
- 技術力 ※切った貼ったは時間が経てば誰もが向上する 最後の要素
それぞれ簡単に解説します。
熱量
熱量はモチベーションの高さ、意識の高さ、やる気、向上心などを意味します。
結局この熱量がないと優秀なリーダーにはなれないでしょう。
一番大事な要素と考えます。
継続力
継続力は読んで字の如くですが結局続かない人はリーダーに向きません。
地味でも一度決めたことを邁進できる力がないと実績を上げられるリーダーにはなれないでしょう。
状況把握力
聞きなれない言葉ですが判断力の一種です。
判断の前の段階で自分の立ち位置と客観的環境を把握することです。
数字で把握することも含まれます。
これができない人が多いです。
そもそも今自分の実績がどうなっていて何をしなければならないかを的確に把握できなければ数値マネジメントも難しいでしょう。
実行力
考えたことを実践に移す能力です。
というのも考えてばかりいて何もできない人が多すぎです。
考えることは大事ですがその後のアクションに繋げることができなければリーダーとしての資質は足りないでしょう。
数字計算力
あえて数字計算力と言っています。
計数能力より低くていいという意味でもあります。
数字をコントロールするためには最低限の計算ができる必要があります。
中学生レベルの四則計算ができれば十分です。
ただたまにこの計算力がない人がいるのでそういう人はリーダーに向きません。
コミュ力
部門内の人達とコミュニケーションできる能力も最低限必要です。
特殊な能力は必要ありません。
年上の人にでもしっかり説明できればいいです。
ただこれも著しく能力低い人がいるので条件に加えました。
技術力
加工技術や販売技術のことです。
一見するとこの技術力が一番重要に思えるかもしれません。
確かに包丁さばきや売場作りできる技術も必要です。
しかし、これは時間が経てば誰でも向上するので条件としては後の方にしました。
鮮魚バイヤーに必要なプラス要素
さらにバイヤーやSVになるとより専門的な能力が必要となります。
- 判断力
- 決断力
- 計数能力
- 計画力
- 交渉力
- 知識力
詳細は割愛しますがチーフレベルの能力を取得している前提になります。
管理職レベルですので比較的高い能力を必要とします。
どうやって身につけるのか
これらの能力をどうやって身につけたらいいのでしょうか?
特にチーフ、主任になる条件能力はそこまで難しくはありません。
ごく一般的な能力があれば最低限リーダーになることは可能です。
今示した7つの要素をしっかり押さえてやればズレることはないでしょう。
社内の人材でなんとかなるレベルです。
それをさら引き上げるか活かすかはその企業の想いだったり熱意次第です。
先ほども言いましたが、一番大事なのは熱量を持っているかだと思っています。
この熱量がない人はリーダーには向きませんし、実績を上げるのも非常に困難でしょう。
他の人を育てるポイントも今示して明らかになったことですし、それぞれでリーダー育成プログラムを構築していってください。
もちろん必要であればうおみしゅんがサポートします。
お気軽にお声をおかけください。
鮮魚リーダー育つ未来
鮮魚に限らずスーパーの成長はやはり人です。
人の成長なくして店の成長もないでしょう。
ただ人が育つのを待つばかりでは近い将来外部勢力の勢いに飲み込まれていくことになるでしょう。
ただリーダーが育ってくれれば会社組織の土台もしっかりしてくるはずです。
売場としても魅力的になり十分差別化ポイントになることでしょう。
チラシや販促費などに費用をかけるのも大事ですが今やらなければいけないのは鮮魚のリーダーをしっかり育成していくことです。
鮮魚の成長、鮮魚リーダーの育成こそがこれからのスーパーを成長させる最も効率的かつ現実的な手段です。
鮮魚リーダーの育成は今の生鮮スーパーマーケットが本気で取り組むに値する施策の一つと言えます。
まとめ
鮮魚のリーダー成長は会社お店の成長に直接的につながります。
生鮮スーパーとして生きていくためにはまず鮮魚のリーダーを育てないければいけない
これからの生鮮スーパーは鮮魚のリーダーが会社を救ってくれる可能性もあるわけです。
経営者の方々も認識を変える時期に来ているのかもしれません。
御社の未来に希望が持てる環境を今ここでしっかり作り上げましょう。
<終わり>

